聖地巡礼の旅 吉水神社③

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いよいよ本題です。
前置きが長すぎてすみません。

ここ吉水神社が一体、何の聖地かと申しますと
咲-saki- 阿知賀編 というアニメで
主人公の幼馴染のあこちゃん(新子憧)の家が、吉野の神社という設定なんですね。
(ちなみに、あこちゃんは、上の絵馬の一番右)
ここで、麻雀卓の修理代を稼ぐために吉水神社でバイトしたりとかするんです。

実は、その事実は、ここ吉水神社の本物の宮司さんも、今や公認なんです。
宮司さんも、あこちゃんの事が可愛くてしかたないそうです(笑)

宮司さんは最初は、阿知賀女子とか、あこちゃんとか一体何の話だ??
と目を丸くして吃驚されたそうですが、
本当に全国各地から聖地巡礼にやってくるファンたちの行動力に感心し、
またその作品に対する愛情に共感し、
今やファンたちと一緒に痛絵馬専用の奉納場所をこしらえる力の入れようです。

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この少しずつ増えて行く絵馬を、時間がある時に1枚ずつ見るのが
宮司さんの楽しみにもなっているそうです。

阿知賀ファンのみなさん!是非、世界遺産吉野にお越しください。
あと、義経大好き、ますらおファンの方も是非!
オープニングや、作中に出てくる景色や場所
聖地巡礼スポットが吉野を中心に関西一円にあります。

また、吉水神社は観覧料400円で、
後醍醐天皇・源義経・武蔵坊弁慶・豊臣秀吉
狩野派の絵師・水戸黄門・一休さん・百人一首の蝉丸さん
とか、そうそうたるメンバーゆかりの品が
笑ってしまうぐらい、ゴロゴロと展示してあり本当にびっくりしますよ。
由緒ただしき品々がたくさんです。

さらに何と、この入場料がなんと無料になる方法も存在するのです。

吉水神社で、宮司さんを見つけて
まず一声、無料で入れてくださいと声をかけてください。
なんだと!、そんなたやすく入れませんぞ!と
宮司さんが、とある問題を出題されます、
それに正解されると無料で拝観できるシステムのようです。

僕はチャレンジしましたが、うまく答える事ができませんでした(笑)
問題の内容はかなり深みのある良問です。

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桜の時期も、夏の時期も 紅葉の時期も 雪の時期も
四季折々、素晴らしい景色が吉野にはあります。

歴史好きにとっても
また

阿知賀好きにとっても
ここは、聖地です!

後醍醐天皇の話にしても、静御前と義経の話にしても、
物語として、とても面白くて深くて
吉野ひとつ取っても、もっている物語の豊穣すぎて
日本のアニメが世界を席巻する理由が
こういう所にもあるんだよなぁ~と私は、感慨深い気持ちになれました。

聖地巡礼の旅 吉水神社②

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さて、南朝の皇居と呼ばれた吉水神社ですが、
実は、まだまだエピソードが多数あるのですよ。

源義経一行がこの吉水神社にかくまわれました。

義経といえば、鞍馬で幼少を過ごし、弁慶と戦い、
その後仲間になった弁慶と奥州藤原氏の保護を受け
そして平氏討伐。佐藤兄弟や弁慶らと、
一の谷合戦、屋島の合戦、壇ノ浦の合戦を戦い
ついに平氏を滅ぼすという、まさに時代のスーパーヒーローです。

しかし、平氏討伐の立役者でありながら
平氏討伐後に、兄頼朝の怒りをかい、ついには朝敵として
追われる立場に、そして最後は奥州の地で味方に裏切られ自害します。
悲劇の英雄として、その物語が大好きだった方も多いと思います。
私も子供の時は、義経の話が好きでした。

平氏討伐後に、兄頼朝に追われ、その時に身を寄せたのが、ここ吉水神社です。
一緒に身をよせていたのが、最愛の静御前と、弁慶です。
静御前のお腹には義経との子供がいたそうです。

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義経と静御前がすごした居間
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弁慶がここで思案していたといわれている場所。

頼朝の追手が迫る中、義経と静御前はちりじりに別れることになりましたが
吉野でまた会おうと約束していました。

無事約束は果たされて
吉野で再会を果たします。
しかし、そんな幸せですら、長くは続かず、
また迫りくる追手から逃げる事になります。
しかし方法は、大峯山を抜ける道しかありませんでした。

大峯山と言えば関西では有名な山です。
修験の山として知られ、また今でもですが、女人禁制の山としても知られます。

つまり、ここを抜ける事は静御前との別れを意味します。

ここ吉水神社は義経と静御前が会った最後の場所だったのです。
義経と静御前が別れるときに、静御前は義経の為に舞を行いますが
悲しくて、悲しくて泣いてしまい、
最後まで舞うことが出来なかったそうです。

その後、義経・弁慶は大峯山を抜け無事脱出しますが
静御前は、追手に捕らえられ鎌倉へ送られてしまいます。
静御前は舞で名を馳せていた事もあり
頼朝は静御前に舞を舞うように迫ります。
静御前は拒み続けますが
しかし最後は、鎌倉の鶴岡八幡宮に奉納する形で説得され
頼朝の前で舞を舞うことになりました。

その時に舞ったのが義経への想いを込めた舞で

吉野山 峰の白雪 踏み分けて 入りにし人の 跡ぞ恋しき
しづやしづ しづのおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな

歌の意味は、
”雪の積もった吉野山の道を行った
あの人の足跡が恋しい
静、静と何度も繰り返し、私の名前を呼んでくれたあの時へ、
もう戻れることは、ないのでしょうか”

凄い恋愛の歌です。
これを、義経討伐の命を下した頼朝の前で歌い踊ったのです。

頼朝は怒り狂いますが、それを諌めたのは頼朝妻の北条政子だったそうです。

静御前と義経の子供は、頼朝の命で生まれてすぐ殺されて
由比ヶ浜に捨てられたそうです。

吉水神社は、義経と静御前にとって、
人生でお互いを一番愛した場所でもあり
最愛の人と最後に別れた悲しい場所だった

忘れられない所であったと思います。

(続く)

聖地巡礼の旅 吉水神社①

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役満成就!!!
ん?? 麻雀が好きな方の絵馬でしょうか?

じつはここ、”聖地”と呼ばれる場所なんです。

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奈良県吉野郡吉野町にある吉水神社です。
最近私が行った観光名所の中で
一番じゃないかと思うぐらい凄い場所です。

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先ずは後醍醐天皇が住まわれた南朝の皇居のあった場所として有名なんだそうです。
写真のようにドーンと南朝の皇居と

僕は正直、南朝といわれてもあまりピンと来なかったのですが
家に帰ってから少し調べて見ましたら、南朝のファンになりました。

南朝を興されたのが御醍醐天皇でいらっしゃいますが、
凄く人間味が、あふれています。

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〝御醍醐天皇”
即位したのが鎌倉時代
武士の世の中である鎌倉幕府は嫌だ。
俺が、終わらせるんだ
挙兵!
しかし、あっさり失敗。
捕えられる。

島流しという凄い刑をくらう
流された先は
日本海の果ての孤島”隠岐”
しかし後醍醐天皇は、へこたれません!
島流し先でも倒幕のチャンスをうかがいます。

そしてチャンス到来
足利尊氏の鎌倉幕府への裏切りや新田義貞 楠正成らの活躍があり
ついに念願の鎌倉幕府の倒幕に成功

天皇による政治、いわゆる、〝親政”の復活
おめでとう、後醍醐天皇!
と言いたい所ですが、
残念な事に、せっかくの政治が凄く暴政だったそうです。。
正にやりたい放題だったとも。本当かどうかは知りませんが。。
支持率は急低下。庶民層、公家層、武家層あらゆる層において低下。
八方塞がりです。

そして足利尊氏が裏切ります。
クーデターです。(というより全てが足利尊氏のシナリオ通り?)
御醍醐天皇はつまりは権力闘争に敗れてしまいます。
そして泣く泣く天皇の証である三種の神器を
足利尊氏へ渡し
天皇としての正統を失います。いよいよ退位か!?
足利尊氏は、光明天皇を擁立し
そして自分は征夷大将軍に(室町幕府の成立)

さあいよいよ、今日のその時です。
いわゆる南朝の成立

後醍醐天皇はおっしゃいました。

足利尊氏に渡した三種の神器やけど、
あれ、実は偽物やねん。
本物は俺が持っている、これやから!

どうです!凄いでしょ!
という訳で、この世の中に
正当?な三種の神器を持った天皇が
2人もいらっしゃるという異常事態が発生する事になりました。

これが南朝の成立です。
事件として面白いです。
後に、一連の話がまとめられ太平記いう本が出版されベストセラーになります。

しかし、後醍醐天皇はいつかは正統な天皇として
京の御所に戻られる日を夢見ますが
夢叶わず、吉野の地で崩御されます。

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吉水神社の北に北闕門(ほっけつもん)と呼ばれる門があります。
京都御所の方角を向いていて、後醍醐天皇はここから

京都へ戻る日を夢見ていたそうです。
京都に凱旋する時は、この門からと決めていたそうですよ。

続く